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| 皇太子殿下御乗車 |
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1986年9月24日、皇太子殿下（現在の天皇陛下）が茨城県内御視察のために御来県された際に、石岡から玉造町までの区間で鹿島鉄道に御乗車になられた。特別列車とはいっても当時は旧型車両しか在籍しておらず、車体更新を受けたばかりの７１４や７１５よりもボックスシート車ということでキハ７１２・７１３が選ばれ特別に整備された。
皇太子殿下は、石岡駅まで定期の特急「ひたち」に御乗車になられ、石岡の跨線橋を渡って鹿島鉄道の特別列車へと乗り換えられた。特別列車とはいっても外観はピカピカに塗装されているだけで装飾類は一切なく、ただの臨時列車にしか見えなかった。キハ７１３を先頭に、皇太子殿下は２両目のキハ７１２に御乗車になられたのであるが、こんな旧型のオンボロ気動車に乗っていただけたのも、百里基地へのジェット燃料輸送という国家的使命を担っていた鉄道だったからではないだろうか。
さて、当日は朝から桃浦付近で撮影ポイント探しをしてウロウロしていたら、警備中の私服警官に職務質問され、特別列車を撮りたいならここで撮りなさいと、私服警官の傍に軟禁されてしまった。特別列車がやってきた際も、もう１枚撮ろうというときに「ハイそこまで、下がってね」と前に立たれてしまったので、あまりいい写真は撮れなかった。ただ、特別列車の上り返回は、定期列車併結で当時は珍しい３連で運行され、こちらも貴重な記録となった。当日朝に撮影したカットも合わせてアップした。 |
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