かしてつチャリンコ号２００３

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かしてつチャリンコ号２００３

　２００３年１１月２２日、石岡市のＮＰＯ法人「まちづくり市民会議」が主催する団体列車「かしてつチャリンコ号」が石岡～玉造町間（往路は桃浦下車）で運行された。今回は、鹿島鉄道が８月から始めた自転車の車内持ち込みサービス「サイクル＆トレイン」を活用、石岡駅から自分の自転車を積み込んで桃浦まで乗車、桃浦駅からは霞ヶ浦湖岸をサイクリング、霞ヶ浦ふれあいランドなどで楽しんで玉造町駅へ向かい、再び列車で石岡駅へ戻るというものであった。募集定員は、実績のある「まちづくり市民号」と同じ１００名で、定員参加ならば旧型４両編成になる予定であったが、自転車積み下しの時間確保の関係で石岡南台や東田中を通過扱いにし、「自分の自転車を石岡駅へ持って来ること」という参加条件がネックになり、参加人数が思うように伸びなかった。結局最小催行人員を割り込む４５名＋４５台の自転車で実施されることになり、列車編成は６００形２両に減車された。さらに、当初の４両編成では回送列車の榎本疎開を予定していたが、玉造町側線留置に変更、回送列車時刻も変更された。
　当日は、筑波山もくっきり見えるサイクリング日和の穏やかな晴天に恵まれた。また、サイクリング列車は今回が初めての試みで、鹿鉄側も果たして自転車を積み切れるのか、積み下ろし時間は足りるのかなど不安な一面もあったが、これで今後への足がかりとなる実績を得ることができた。
　なお、「かしてつチャリンコ号」の運転情報を主催者が鉄道雑誌に提供、当ＨＰでも紹介していたため、皮肉なことに参加者をはるかに上回る人たちが沿線に集まってしまった。旧型４連を期待していた方には残念な結果になってしまったが、主催者代表はリベンジの意欲を見せているので、来年以降に期待したい。