片上鉄道動態保存2004（1）

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片上鉄道動態保存2004（1）

　2004年8月1日、平成３年に廃止された旧片上鉄道吉ヶ原駅を訪問した。ここは、「柵原ふれあい鉱山公園」の施設の一部で、構内には１１両の車両が保存されており、うち８両は動態保存で、鉄道ファンなどの有志による片上鉄道保存会が毎月第１日曜日に展示運転を開催している。当日は、台風の接近により同地域に大雨洪水警報が発令されていたため、安全確保のため残念ながら展示運転は中止された。それでも構内で懐かしい車両たちに対面すると、現役時代に訪問したことを思い出し、楽しい一時を過ごすことができた。
　展示運転が中止になったとはいえ、保存会のスタッフは、来訪者に運転中止を申し訳なさそうに声を掛けて回ったり、雨合羽姿で構内の草取りや保守作業、車両のエンジン調整などに励まれており、ただただ頭が下がる思いであった。鉄道の施設や車両（特にここは旧型車両ばかり）を保存していくことは、並大抵のことではないが、今後も同保存会には末永く活躍していただきたいと思う。