キハ４６１　最後の車内展示（1）

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キハ４６１　最後の車内展示（1）

　2004年11月28日、つくば市さくら交通公園内で保存されていた旧筑波鉄道キハ４６１（元国鉄キハ０４８）の車内公開が行われた。キハ４６１は、昭和9年に製造された日本最古参の戦前型気動車で、国鉄で廃車後、遠州鉄道・北陸鉄道を経て関東鉄道筑波線（のちに筑波鉄道へ分離）に入線し、昭和57年に休車になるまで活躍した。昭和62年の筑波鉄道廃止により廃車となり、製造時の原型をよく留めた貴重な車両の解体を惜しむ鉄道愛好家によって結成された「キハ０４８保存会」が譲り受けて同公園に搬入、保存活動を続けてきたものである。
　実は、今回がつくばでの最後の内部公開であった。当日は公表されなかったが、2004年12月7日に同車両がＪＲ東日本（正式には東日本鉄道文化財団）に寄付され、埼玉県の大宮駅近隣に2007年秋オープン予定の「鉄道博物館」で展示されることが正式に発表された。同車両が茨城を離れるのは残念だが、歴史的価値が認められ鉄道博物館で良好な状態で保存されることになったのは喜ばしい限りである。また、これまで地道な修繕作業により同車を守ってきた「キハ０４８保存会」の方々には敬意を表したい。